まずは、聞け。話はそれからだ。
人は、おれをバカだと言う
おれがやってることについて
あいつら、ほんと、好き勝手言ってくるな
色々、警告してきたりもする
おれを不幸から救おうとしてるつもりらしい
おれが、いや、おれはいま幸せなんだよ、と伝えたら、キョトンとされた
"幸せなわけないだろう、お前はもう、ゲームに参加してないんだぜ?"
人々は、おれを怠慢と呼ぶ
おれが、おれが人生というものをほっぽりやってると
あいつら、手練手管を駆使して
おれを啓蒙しようとしてくる
壁の影を眺めるのも、悪くないよと伝えると
"そんなわけないだろう、あの頃が懐かしいはずだ。お前はステージにさえいないのだから"
おれはここに座り、車輪が回るを眺めている
車輪が回るを見るのは好きだ
もう、メリーゴーランドに乗らず久しい
おれは、それを眺めるにとどめた
あー、なんか皆訊いてくる
混乱しながら
おれは、そいつらに、問題なんて一つもなくて
もう全てわかっていて、そうしてこうしていると伝えるんだけど
まるで気狂いでも見るように首を振る
何も急ぐことはない、おれはここで時を過ごしているだけなのだから
車輪が回るを眺めながら
それを見るのはすごい好きだけど
もう、メリーゴーランドに乗ることはない
それが、回るをみた
おれは、ただ、見つめるだけだった
おれは、乗り遅れたのだろうか
---
おれの解釈が入っていることは、わかってくれているだろう。
どんな風に聞いているか、今度教えてくれ。