Watching the Wheels を訳す

まずは、聞け。話はそれからだ。

 

www.youtube.com

 

人は、おれをバカだと言う

おれがやってることについて

あいつら、ほんと、好き勝手言ってくるな

色々、警告してきたりもする

おれを不幸から救おうとしてるつもりらしい

 

おれが、いや、おれはいま幸せなんだよ、と伝えたら、キョトンとされた

"幸せなわけないだろう、お前はもう、ゲームに参加してないんだぜ?"

 

人々は、おれを怠慢と呼ぶ

おれが、おれが人生というものをほっぽりやってると

あいつら、手練手管を駆使して

おれを啓蒙しようとしてくる

 

壁の影を眺めるのも、悪くないよと伝えると

"そんなわけないだろう、あの頃が懐かしいはずだ。お前はステージにさえいないのだから"

 

おれはここに座り、車輪が回るを眺めている

車輪が回るを見るのは好きだ

もう、メリーゴーランドに乗らず久しい

おれは、それを眺めるにとどめた

 

あー、なんか皆訊いてくる

混乱しながら

おれは、そいつらに、問題なんて一つもなくて

もう全てわかっていて、そうしてこうしていると伝えるんだけど

まるで気狂いでも見るように首を振る

 

何も急ぐことはない、おれはここで時を過ごしているだけなのだから

 

車輪が回るを眺めながら

それを見るのはすごい好きだけど

もう、メリーゴーランドに乗ることはない

 

それが、回るをみた

おれは、ただ、見つめるだけだった

おれは、乗り遅れたのだろうか

 

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おれの解釈が入っていることは、わかってくれているだろう。

 

どんな風に聞いているか、今度教えてくれ。

 

エレベータについて、その1

今所属している会社のオフィスのビルは、大変にボロい。近いうちに取り壊されると聞いている。家賃が安いらしい。

 

ボロいことに、取り立てて不満はないのだが、ひとつだけ、いただけないことがある。エレベータがアホなのだ。


まず、急に閉まる。普通は、なんか知らんが、人感センサみたいなものを搭載して、人が通っていると判断できる時は、エレベータは閉まらないものだと思っていた。

 

しかし、このエレベータは閉まる。急に閉まる。しかも、開いている時間が極めて短い。体感で、一般的なエレベータの半分くらいだ。おれは、数えたことがあるけど、大体3秒で閉まる。1,2,3 でズドンだ。

 

ついでに、すごく速く閉まる。閉じるスピードがえぐい。開くスピードより、圧倒的に速いように感じる。モーゼも、こんな気持ちだったのだろうか。

 

想像するに、モーゼはすごく頑張って海原を開いたのだろう。しかし、きっと海を開き続けるのは大変だから、行け、おれは後から行くから、先に行ってくれ、と、皆に言ったのだと思う。ああ、急かすのは悪いけど、悪いんだけど、もうちょっと速く渡って、と思いながら。そして、なんとか全員が渡りきり、ようやく自分の番だ、と思いながら、駆けるのだ。

 

命からがら海原を駆け抜けたモーゼは、もう汗だくだ。走ったのもそうだし、土台、人が海を割るのは大変なことなのだ。その汗は、美しかっただろう。

 

はー、はー、もう、いいよね、おれで最後だよね、みんなちゃんと渡ったよね?

 

バッシャー。

 

割れた海は、合流する。

 

 

 

それほどに、弊社のエレベータの閉まる速度は速い。

 

そんなボロいビルに詰めているけど、おれは今の会社を好きだ。オフィスなんてボロくたっていいから、他の大事なことに金を使えばいい。

 

死にゆくお前へ、その1

人は、放っておいてもいつか死ぬ。人の世は辛く厳しいが、いつか終わりが来る、というのは救いだとは思う。

 

ただ、それを自分で終わらせようとするのは、無責任だと思う。お前は、たぶん、おれの友達だ。お前は、おれと実生活上の関わりを持っていると思われる。おれは、そんな人が死にゆくのを見るととても悲しい。

 

たぶん、二週間くらいは仕事が手につかない。3ヶ月くらい、お前のことをずっと考える。その後、一生お前のことを、ふとした時に考える。

 

おれは、いまでも、ばあちゃんのことを考えて、泣く。ばあちゃんが死んだのは10年前だ。ばあちゃんは、ほとんど寿命で死んだ。寿命で死んだとてこうなのだ。いわんや、お前が死を選んだら。

 

30年も生きてると、そういうやつもいる。みんな勝手に死んでくよな。すごく、迷惑な話だ。

 

誰かが死ぬたび、こっちは心をかき乱されるんだよ。お前は死にたいほど辛い時にあるかもしれない。たぶん、お前の辛さは、おれが知らないほどに過酷なのだろう。おれはお前の辛さを知らない。

 

しかし、お前はおれの辛さを知っているか?

 

個人的な知り合いが亡くなった時に、おれがどういう風になるか知ってるか?

 

お前は、ともすると過去に、そういう経験をしたかもしれない。けど、おれとお前は違う。おれの悲しみと、お前の悲しみは違う。

 

それは決して、程度の話ではない。

 

だいたい、人の気持ちと人の気持ちを比べることなんてできない。

 

お前が死ぬと、おれは二週間ほど仕事が手につかず、3ヶ月くらいは、お前のことを思う。

そして、完全に忘れるまで、10年以上はかかる。

 

お前は、そのような澱を、現世に残して死にゆくのか?

 

それでもなお、死にゆくのなら、おれは止めはしない。個人的な理由でお前を呼び止めて悪かった。ただ、おれの二週間と、3ヶ月と、10年と、一生に、少しでも想いを馳せてくれたらと思う。

 

この世が生きるに値しない、というのについては、全面的に同意だ。それについて、酒でも飲もう。

 

そして、いつか、昔の話をしよう、一緒に。

 

https://youtu.be/WR1h0Xe2CwY

 

Twitter について、その1

お前は、Twitter をしているか?おれは、していない。Twitter API を使用した開発を行うために作ったアカウントがあるのみだ。特に、実名を晒しながら Twitter をすることは、現在の日本において悪手でしかないと考えるのだが、お前はそれを知らないかもしれない。だから、そのことについておれがどう考えているか、書く。

世の中には、一定数のバカがいる。もちろん、おれから見たときにバカの振る舞いをしている、という意味で、彼/彼女の人格を否定するつもりは微塵もない。あ、バカなやつが今日も元気だ、とは思う。

Twitter は、そんなバカにも門戸を開いている。それ自体は、たいへん良いことだと考える。インターネットは万人に開かれるべきだと思うし、誰にだって自分のノート(サービスとしての note ではない)に落書きをする権利はあるべきだ。

問題は、Twitter がとてもたくさんの人が使われている、ということだ。たくさんの人が使う、ということは、お前にとってのバカも、一定数使っている、ということだ。お前は、バカの目に晒されることになる。

今日もきっと Twitter では、非生産的な攻撃が行われている。それらは、議論とさえ呼べない。攻撃、という単語は、極めて意識的に使った。バカが、お前に噛み付いてくる。

もう一つの問題は、Twitter の文字数制限である。上記のような主張に対し、じゃあなんでお前はブログを書いてるんだ、という反論があるだろう。誤解の可能性は、言葉を尽くすほどに低くなると考えている。

Twitter は、まだ人類には早すぎるし、昨今の我が国を観測するに、日本においては特にそうだと思う。

お前が、何を考えて Twitter をしているのか、今度会った時、教えてくれよ。

John Lennon について、その1

John Lennon が好きだ。何が好きって、全部が好きなんだけど、今日は彼の口笛について書く。

 

Paul McCartney と比較した時に、ジョンの口笛は確かに危うい。音程もそうだし、強弱も安定していない。

 

ただ、おれは、その不安定さに人間くささを感じる。ああ、ジョンも、人間なんだなと。おれと地続きだと思える。

 

もちろん、ポールの口笛の良さもある。それはまた今度。

 

おれとお前は違うということについて、その3

おれとお前は違うが、何かを共有している。それは、属性や性質ではなく、限りある何かを共有している場合があるだろう。例えば、地球だ。

 

おれが、日本国全部おれのもんだと主張したら、たぶんお前は困るだろう。何しろおれは、ここはおれの場所だから、悪いけど出ていって欲しい、とお前に迫るのだから。

 

日本国については、幸いなことに法律がしっかりしてるから(たぶん)、そんなことは起きないが、例えば昨今の SDGs はどうだろう。法規制が追いついていない分野だ(たぶん)。

 

おれの観測する限り、誰かと誰かがいがみ合っているようだ。

 

つまり、限りあるリソースを異なる人々が共有したときに、争いは起きる、ということだ。

 

そうなると、なるべく他人と限りあるリソースを共有しないということが、争わずに生きるためのヒントになりそうだ。

 

しかし、そのような道もまた険しいものとなるだろう。

 

Live Forever を訳す

Live Forever はアホみたいにいい歌なんだけど、どうせお前ら英語わかんないんだろ?

おれは、分かるから、お前らにも分かる様に和訳してやるよ。

礼はいらない。おれが好きでやってるだけだから。

 

https://youtu.be/TDe1DqxwJoc

 

とりあえず、聞け。話はそれからだ。

 

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たぶん、おれはほんとうには知りたくない

お前ん家の庭の花々がどうなったとか

だっておれは飛びたいだけだから

最近お前は、心を痛めたことがあるか?

朝の雨の中で

骨身まで沁みるにつれ

 

たぶん、おれは飛びたいだけなんだ

生きたいだけなんだ、死にたくねんだよ

たぶん、おれは呼吸がしたいだけ

たぶん、おれが何かを信じられないだけ

たぶん、お前とおれはいくらも変わらないんだろう

あいつらが一生見ない様なもんを、おれとお前は見てやろう

ずっと生きてやろうぜ、お前とおれで

 

たぶん、おれは知りたくないだけなんだ

お前の庭の花たちは育ってるか?

おれは飛びたいだけだから

最近お前は、心を痛めたことがあるか?

朝の雨に打たれ

それは骨身まで沁みて

 

たぶん、おれは、おれがなりたいと思う何かになれることはないんだと思う

何も今泣くことはない

今こそ、なんでそうなのかを見出す時じゃないか?

おれとお前は一緒だ

あいつらが見ないものを見て

お前とおれとで、いつまでも生きてこうぜ

 

たぶん、おれはほんとうは気になってない

お前の庭がどうだとか

おれは飛びたいだけだから

朝の雨に打たれ

それが骨身に染みて

そんな痛みを、最近のお前は知ってるだろうか?

 

ただ、おれは飛びたいだけなのに

生命に溢れ、死を恐れずに

呼吸をしたい

もしくは、何かを信じられないだけなのかもしれない

おれとお前はいくらも違うのだろうか?

あいつらが一生見ないだろう景色を見て

お前とおれで、いつまでも生きようよ

 

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おれの解釈が入り込んでることは、言わなくても分かるよな?