生命の発生への関与について、その1
おれは生命の発生に関与しないと決めている。この世はクソで、なんら生きるに値しないからだ。かろうじて、周りの人々に助けられて生きている。半径5mより外は危険地帯だ。
おれは生物学上の両親を愛していない。彼らがどう思ってるか、本当のところはわからないが、たぶんなんとも思ってないんだと思う。おれはただのクソだ。
クソなりに思うことはある。頑張ってもいる。けど結局クソみたいな自分からは逃げられはしない。
クソみたいな世の中を、ほんの少しマシにするために、クソみたいなこの命を使いたいとは思う。だから、クソみたいな死に方はしない。
けどやっぱりクソだから、クソみたいな死に方をするんだと思う。クソ死にだ(犬死にという言葉は犬に失礼だ)
だからおれは生命の発生に関与しない。おれはこのクソみたいな世の中を生きるのが本当につらい。こんなクソみたいな気分を味わうのはおれで最後でいいと思う。
人類が生み出した良いものは、ビールとタバコと、おれの半径5mの人々くらいだと思う。
クソなんで終わる。